これから物心つく人たちへ贈る15箇条の「精神病院の」”空気”
- 見た目のまともさと内面のまともさは反比例する(例:常に白目むいて奇声を上げまくっててズボンを上半身に羽織るような奴は聞き上手なすごくいい奴)
- 直接様子を見に来る馬鹿な自称病んでます野郎は俺たちがすねや脇腹等に噛みついて歯跡が付いたりするので我に返る(俺、案外まともかも)
- 鼻糞食わない方が常識を疑われるし、耳糞や目糞は一日当たりの採掘量が少ない(=美味)
- 奇声は大きければ大きいほどいいし、内容が高尚であればあるほどいい(定番は軍事ネタ)
- 部屋はきれい
- 旧帝大・早慶卒が3割を占める
- トイレに入ったら必ず歌わなければいけない雰囲気(静かなトイレは我々にとっては異常)
- トイレは、用を足すごとに各自が掃除しなければならない(常に清潔だが、洗剤臭が結構キツイ)
- 食事のマナーが良い奴はいじめられやすい
- 月一回は自慰しながら歩行しなければならず、慣れるまで結構きつい
- 院内で合コンがあり、全員刃物を携帯しているので、度々血が飛ぶし、命がけ
- 合コンは芸術披露の色が濃く、各自を楽しませるよりも自己主張の強い奴がモテる不思議
- 男は大概不細工だが女はわりかし美人が多い
- 女は平均1ヶ月程度で精神をさらに病んで何も言わずに病院を抜け出す
- 職員は基本、我々を放置。(度々斧や糸のこぎり等で腕を引きちぎられるからだ)
「コラ、見ちゃいけませんよ」のバリエーション
俺たちのような隔離された人々は、
とにかく世間から差別と偏見にまみれた鋭い眼光で睨まれる。
障害者施設(ライバル)とかとはちょっと違うんだが、
あっちは分かりやすい分、世間様の目もある程度慣れてしまっている。
俺たちは、一見すると普通である。
確かに普段は特徴的な服を強制的に着させられているため、
付近の住民は俺たちがどこの人間か知っている。
好意的な人間もいれば、そうでない人間もいる。
そこで今回は、好意的でない人間が俺たちを見たときの反応をレポートしよう。
なお、「母親+幼い子供」というシチュエーションが最も興奮するため、
それらが中心となる。
- 親、無言で子供の手を引っ張る
- 親、有言で子供の手を引っ張る
- 親、おやおや(駄洒落)
- 親、辺り一面にゲロを盛大に嘔吐
- 親、子供を殴る(DV)
- 親、子供のお年玉を没収(幼心ながら、悔しいですよね)
- 親、店員にマナーがなってないとイチャモンつける
- 親、俺に告白する
- 親、鈍器で精神病院に殴り込み(一回ありました)
- 親、子供にDSiを買ってあげる
- 親、子供と一緒だけど挙動不審なので職質される
- 親、俺に指さされて笑われる
まあ、一番多いパターンはやはり「1」の無言で
「おい、見るな」という空気の圧力をかけるパターンですね。
ていうかこれ以外に知りません。
「ケツが割れた」というギャグの応用
- 鼻の穴が二つになった
- 頭に黒い糸が無数に生えた
- 指の先端付近に光沢のある無機質な物質が生えた
- 喉にチンコが生えた
- 目が二つになって物体を立体的に捉えることが可能になってしまった
- 指が自在に動くことにより道具の使用が始まり知能を手に入れてしまった
- 二本足で歩行してしまった
コトリコの片付けを実践、部屋は空洞化、同時に自意識も完全消失
俺のいる精神病院の隔離病棟、
部屋は6畳ぐらいで棚とかクローゼットらしきものもあるんだが、
色々邪魔に思えてきて、全部捨てようと思っていた。
その矢先に
http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20081107/1226006658
のエントリーを見つけ、片付けをした。
大量の書籍は、大概図書館にある。
古い本など、青空文庫で充分だ。
音楽再生機器も、脳内で音楽など再現できるので不要に感じた。
プリンタも、思い切って捨てた。
写経すればいいからだ。
写経する為の紙とペンも邪魔なので捨てた。
床に血で書けばいいからだ。
後は切手やチラシなどの収集物。
これも博物館とかマニアの家のドアをノックすれば見せてもらえるし、
そいつを毒殺すればただで手に入るし、
刑務所暮らしの平穏な日々も、同時に手に入る。
そもそも「集めるもの」なんてネットに公開されている。
所有欲を完全に捨て去れば、食う物以外は不必要である。
見たいときに見ればいい。
なんとかオンデマンドだ。
そしてあれもこれも全部不必要に思えてきて、
一面白い壁に囲まれた部屋には全裸の俺だけが残った。
体中の毛を刈り取った。
完璧だ。
最終的には自分の思考自体も不必要に思えてきたので、
思考を無にした。
俺は完全に何もかもを捨て去った。
とりあえず、何もなくて不便なので、
しばらく隣の石山くんの部屋に居候しています。
彼は奇声がデカいので寝るときなど、苦労します。