コトリコの片付けを実践、部屋は空洞化、同時に自意識も完全消失

俺のいる精神病院の隔離病棟、
部屋は6畳ぐらいで棚とかクローゼットらしきものもあるんだが、
色々邪魔に思えてきて、全部捨てようと思っていた。


その矢先に
http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20081107/1226006658
のエントリーを見つけ、片付けをした。


大量の書籍は、大概図書館にある。
古い本など、青空文庫で充分だ。


音楽再生機器も、脳内で音楽など再現できるので不要に感じた。


プリンタも、思い切って捨てた。
写経すればいいからだ。
写経する為の紙とペンも邪魔なので捨てた。
床に血で書けばいいからだ。


後は切手やチラシなどの収集物。
これも博物館とかマニアの家のドアをノックすれば見せてもらえるし、
そいつを毒殺すればただで手に入るし、
刑務所暮らしの平穏な日々も、同時に手に入る。


そもそも「集めるもの」なんてネットに公開されている。
所有欲を完全に捨て去れば、食う物以外は不必要である。
見たいときに見ればいい。
なんとかオンデマンドだ。


そしてあれもこれも全部不必要に思えてきて、
一面白い壁に囲まれた部屋には全裸の俺だけが残った。
体中の毛を刈り取った。
完璧だ。


最終的には自分の思考自体も不必要に思えてきたので、
思考を無にした。
俺は完全に何もかもを捨て去った。


とりあえず、何もなくて不便なので、
しばらく隣の石山くんの部屋に居候しています。
彼は奇声がデカいので寝るときなど、苦労します。