Newton最新号の虚数・複素数の特集が結構面白くて分かりやすい

本屋で1時間あまり立ち読みしてしまった。
高校時代に教科書やチャートに書かれていたどの解説よりも読みやすかった。


というよりも、
あの頃はなんとなく手探りで理解した気になっていた。
大人になるまで無数の複雑さをかいくぐって腹に収めてきて、
昔謎臭かった事象が脳内で鮮明に弾け飛び、融合していく感覚。


「二乗したらマイナスになる数をiとしよう」


一見すると気狂いの完全なる奇行・妄言に感じ取られるが、
そうすることで解決に向かう問題も無数に存在する。
アインシュタインも利用した。
虚数の概念がないと説明しづらい事象も無数に存在する。


x軸は実数だ。数の大小はひたすら直線上にある。
y軸は虚数だ。
理由はx軸にないからだ。
x軸にない、という理由でy軸だ。
かけてマイナスになったりプラスになったり
1になったりマイナス1になったりiになったり、
という数々の七変化を繰り返すあたり、
回転・角度の種々の関係により説明が付く。


おそらく、高校時代も明晰な脳を保持する人間には
容易く理解された概念がそれらなのであろうが、
あの頃脳の全てに腐敗臭が漂っていた、
劣悪な存在を体現していた人間にとっては年月が理解を助ける。


それが私であり、あなただ。