民族を見た

今日森を歩いていたら民族がいた。
それは全裸だった。
ヌーディスト村の一種だろう。


俺はオサの家に招待された。
簡素なたたずまいで、瓦礫でできていた。
彼は流暢な日本語で話す。


「あなたで3人目です。ここに来たのは。」


そうなんだ。
確かに獣道ともつかない草村をかき分けて発見したから、そうかもな。
俺は嬉しい反面、嫌な予感がした。
俺は食われる。
俺は人肉だ。


「大丈夫です。私たちは人肉を食用としていません。
代わりにキノコを主に食しております。」


彼は明るい笑顔でそうつぶやいた。
目の焦点が合っていなかった。
というよりも、トリップしている感じだった。
勘のいい読者の方ならお気付きのことだろう、
彼らの食す一部のキノコは非合法的な機能を持っている。


オサは突然踊り始めた。
全裸でツイストしたため、陰茎が左右に振り回される。
くるっと回った際、背中が見えた。
「todesking」という文字の刺青が見えた。